秘密のアラベスク
兵庫県の高台にある邸宅にそれはあります。ご主人の隠し部屋は音楽室。趣味で楽器を演奏するらしい。その一面をアラベスク文様のタイルで装飾しました。元々、イスラム建築が好きでイランやウズベキスタンでモスクを見てきて、青の美しいタイルに大変感動した経験から自邸にも取り入れたいと思ったご主人。音が反響するようレリーフで凹凸を作り、幾何学モザイクの装飾で神聖さを表現しました。同じ語源を持つMusicとMosaicに共通してあるものは、リズムと調和と美しさなり。
昨今の合理的かつ均一的な工業製品化したタイルに対し、焼き物らしさと装飾にこだわったタイルを生み出し、豊かな心を持つ暮らしを、タイルを通して伝えていきたいと考えています。 空間をデザインし、タイルを手作りし、現場施工にこだわり、装飾に特化した異能のタイル職人集団として、更なるタイルの可能性に挑戦し続けます。